「将来のために何か始めたいけど、何から手をつければいいかわからない…」
「FXってよく聞くけど、なんだか難しそう…」
そんな風に感じている20代のあなたへ。この記事では、FXの基本的な仕組みから、初心者におすすめの口座まで、ゼロからわかりやすく解説します。
1.FXの基本!利益が出る仕組みをカンタン図解
FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。簡単に言うと、異なる国の通貨を売買して、その価格の変動から利益(為替差益)を狙う取引のことです。
一番の基本は「安く買って、高く売る」。とてもシンプルですよね。
例えば、ニュースで「1ドル150円」といった為替レートを聞いたことがあると思います。このレートは常に変動しています。この変動を利用するのがFXです。
【ドル円を例に見てみよう!】

上の図のように、1ドルが150円の時にドルを買い、その後151円に値上がり(円安)した時に売れば、1ドルあたり1円の利益が出ます。これがFXで利益が出る基本的な仕組みです。
もちろん、逆に1ドル149円に値下がり(円高)してしまった時に売ると、1ドルあたり1円の損失(為替差損)が出てしまいます。
2.どれくらい取引する?「ロット」を理解しよう
FXの取引では、「ロット(Lot)」という単位を使います。これは株でいう「単元株」のようなもので、取引する通貨の量を表します。
FX会社によって1ロットあたりの通貨量は異なりますが、一般的には1ロット=10,000通貨や1ロット=1,000通貨と設定されていることが多いです。
【ロット数で損益はどれくらい変わる?】
先ほどのドル円の例(1円の値動き)で、取引量(ロット数)によって損益がどう変わるか見てみましょう。
取引量 | 1円の値動きがあった場合の損益 |
---|---|
1,000通貨(0.1ロット※) | 1,000円の利益 or 損失 |
10,000通貨(1ロット※) | 10,000円の利益 or 損失 |
100,000通貨(10ロット※) | 100,000円の利益 or 損失 |
このように、ロット数が大きくなるほど、同じ値動きでも利益・損失の額が大きくなります。初心者のうちは、まず少ないロット数から取引に慣れていくのがおすすめです。
3.少ない資金でも始められる!「証拠金」と「レバレッジ」の魔法
「1万ドル(約150万円)なんて大金、用意できない…」と思った方もご安心ください。FXには「レバレッジ」という仕組みがあります。
- 証拠金: FX取引をするために、FX会社に預ける担保となるお金のことです。
- レバレッジ: 「てこの原理」という意味で、預けた証拠金を担保に、その何倍もの金額の取引ができる仕組みのことです。
日本のFX会社では、法律により最大25倍までレバレッジをかけることができます。
【レバレッジの仕組み】
例えば、レバレッジ25倍の場合、取引したい金額の4%(25分の1)の証拠金があれば取引が可能です。
- 100万円分の取引をしたい場合 → 4万円の証拠金でOK
- 10万円分の取引をしたい場合 → 4,000円の証拠金でOK
このように、レバレッジを使えば少ない資金で効率的に大きな取引ができるのが、FXの最大の魅力です。
ただし、注意点もあります。レバレッジは利益を大きくする可能性がある一方、損失も同じように大きくなる可能性があります。資金管理をしっかり行うことが非常に重要です。
【具体例を見てみよう!】
例えば、1ドル150円のときに、0.1ロット(1,000通貨)のドルを買う場合で考えてみましょう。
- 取引に必要な金額(本来)
150円 × 1,000通貨 = 150,000円 - レバレッジ25倍なら
150,000円 ÷ 25倍 = 6,000円
なんと、本来なら15万円が必要な取引が、わずか6,000円の証拠金でできてしまうのです。
では、この取引で為替レートが1円動いた場合の損益はどうなるでしょうか。
- 1円円安になった場合(1ドル151円)
1円 × 1,000通貨 = 1,000円の利益 - 1円円高になった場合(1ドル149円)
-1円 × 1,000通貨 = 1,000円の損失
このように、少ない元手で取引を始められ、為替の値動きによっては資金効率よく利益を狙えるのが、レバレッジの大きなメリットです。
まずはデモトレードで操作感を試したり、少額から始めてみたりと、自分に合ったスタイルでFXの世界に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
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